球磨川第一橋梁をめぐる、3団体の協働の流れ

100年愛されてきた肥薩線
かつては球磨川を活かした舟やいかだ、徒歩での移動が主流でした。
明治時代に肥薩線が坂本町を縦断し、製紙工場の製品や人を運ぶようになり、町はますます発展しました。
工場が無くなった後も肥薩線は地域の人々の足として進み続け、観光客も多く訪れていました。
未曽有の水害
肥薩線の線路は村の中でも安定した地盤、高さの道に作られたそうです。20年以上地元から請願されやっと通った鉄道は、100年間ずっと坂本町の生命線でした。
しかし令和2年7月豪雨での水害で、線路はめくれあがり、球磨川第一橋梁はちぎれ落ちてしまいました。

第一橋梁の部材を坂本へ
歴史的価値と水害を後世に伝え、また坂本町住民の心の支えである橋梁を復興に活用するため、九州旅客鉄道株式会社(JR九州)より部材を譲り受けました。
第一橋梁部材のお引越し
復興のために譲られた第一橋梁部材ですが、置き場所が復旧復興工事のために使えなくなり、度々移設を行いました。
過去の設置場所
・松陵スポーツセンター(坂本SAの緊急車両通行道設置の為解体)
・八代東高校坂本分校跡(球磨川の復旧工事の為土砂置き場に)

第一橋梁が育てる未来
第一橋梁部材は坂本町を飛び出して、熊本高専八代キャンパスに移設しました。
日々成長する学生さんの学習材料として八代の風を浴びながら、坂本町に帰る日を待っています。
坂本住民自治協議会事務局
〒869-6115 熊本県八代市坂本町荒瀬1307
(坂本コミュニティセンター内)
TEL:0965-45-2228/FAX:0965-45-2283